わたしについて

こんにちは。

おおかわえり(大川恵理)です。

アトリエあとりを主催しています。

 

私は有名女子大に幼稚園から大学まで通い、その後は一般企業に勤めたり、派遣で仕事をしたりしながら歌を歌ったり、絵を描いたりしています。

小さい頃は、通っている幼稚園の先生から

「知恵遅れの可能性があります」

といわれました。
私としては、パン粉と小麦粉を間違えたことははっきり覚えているんですけれど、あとは、何を間違ったのか、さっぱりわかりません。

今でいうと、発達障害といわれるのでしょうか?

文字を読むことがあまり得意ではなく、とにかく遅いんです。何回も読まないと理解できませんでした。本を読むのが今でも苦手です。

小学生の頃は2冊の本を6年間読んでいました。
『ジオジオのたんじょうび』と『おさるのでんしゃ』です。
でも、内容はほとんど覚えていません。
私は文章は読まず、絵とちょっとしたセリフをながめ、その後はずっと主人公や登場人物と会話を始め、絵になっていない景色を思い描いたりしていました。

また、単純に語感に敏感で、”ジオジオ”っていう言葉が好きだったんです。
他にも言葉に拘ってしまい、先に進まないのが常。先日も新聞の広告にあった『ロバの子』という言葉が気に入ってしまい、一日じゅう「ろ・ば・の・こ」とつぶやいてはクククッとほくそ笑んでいました。

私は、もうアラフィフのおばさんです。
なので、やっとこさっとこ、長い年月を経て社会生活にも慣れることが出来ました。でも、結構キツかったです。
幼稚園時代〜小学校4年生までいじめられて、上履きに画鋲を入れられたなんてよくありました。でも、親に相談しても、先生に相談しても、、、ダメでした。

「あなたがいじめられるのが悪い。それに被害妄想でしょ?」

今じゃ問題になりますよね(笑)。クラスのみんなから囲まれるなんてのも日常的で、いじめてた子が”いじめてる”って言ってるのに、大人達はとりあってくれませんでした。
また、私の家は芸事の家だったこともあり、なんやかやといざこざというかいさかいが絶えず、機嫌を損ねてはならないと、みんなが右往左往していたこともあり、わたしは自然と”諦め”と”自虐”を覚えていきました。

「あ、私が悪いんだよねぇ。うん、そうだそうだ。顔は悪いし、しかも大きいし、舌ったらずだし。お姉ちゃんと違って言葉は遅いし、要領は悪いし、頭も悪いし」

これらは、家族や親戚に普段言われていたことです。彼ら的には愛を持ってのイジリ...と言いたいのでしょうが、いやいや、そんなわけにはいきませんです。

そんなことを経て、私は自分の”未発達な部分”もどんどん隠すようになりました。

 

私を守れるのは私だけ。

 

そして、誰も守ってくれないことから、異常なまでに人をかばったり、守ろうとすることに活路を見出しました。
でもその先に待っていたのは、友達だと思っていた人からのしうちでした。

「あの子好きでやってくれてるんでしょう?喜んでやってるんだから、ありがとうなんて言うのもったいないよ」

大学時代に彼女が同じ学部の子に言った言葉です。もう無力感と孤独感でいっぱいでした。と同時に、自分が誰かに関わることで自分の傷を見えなくしている、自分は強いんだと虚勢をはっているに過ぎなかったんだと痛感しました。

自分が強いと思いたかった
私は傷つかないと信じたかった
小さい頃のことはもう気にしていないと。

きっと、いじめられて傷ついた小さい頃の自分を守りたかったんですね。

そんな中、私は社会人となり、パソコンというものに出逢いました。

そしてあの日、ペイントブラシのキャンパスを真っ黒にした時、私の未発達な部分、隠して来た扉が開いたんです。

 

わぁ!ぞうさんだ!!ぞうさんが出て来たぁ!!

 

今まで”こうでなくちゃいけない”と思っていた氷が溶けていくようでした。絵はデッサンができないといけない、習わないと上手くならない、賞をとらないと価値がない・・・

私は、今まで押し殺して来た”子供の私”を取り戻すかのように、ひたむきに描き続けていました。

個展までするようになったのですが、それでも親からは
「売れたの?え?それくらいにしかならなかったの?なにそれ、情けない」
と言われました(笑)

そんなものです。
でも、自分が何を信じるのか、何をもって私とするのか、、、それは私が決めていいんですよね。

 

そして、もともと歌を歌ったり、歌マネをすることが得意だったこともあって私は歌も歌い始めました。絵を描くことは、私に歌という翼も与えてくれました。
自然に沸き起こってくるもの、情熱的な私も淋しい私も、こだわってる私も純粋な私も、絵と歌の世界なら自由に生きられる。

 

私が描くももやでんでんは、私の一部です。
そして私が歌う女性も私の一部です。
せっかく未発達のままこの年になっても生かせる世界として、アトリエあとりを開きました。

 

どうぞいろんな私を観て、聴いてください。

 

 

おおかわえり

 

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